34歳で結婚する女

元「結婚できそうにない女」、結婚までのカウントダウン

ゴーン・ガール

昨夜、映画「ゴーン・ガール」を観てきました。

ジャンルはサスペンススリラー?

結婚生活の闇がテーマだったので、

ネタバレに気をつけつつ婚活ブログに感想書いてもいいでしょう。


監督は私の大好きなデイビッド・フィンチャー。

前にデートで一番好きな映画の話になったとき

ファイトクラブ」と答えてその後連絡が途絶えました。
(そりゃそうでしょ)


私が男性でもあんな究極のボーイズ映画を

ナンバーワンに挙げる女は絶対にイヤだ。

誰か、婚活で正解のナンバーワン映画をおしえてくれ〜

アナ雪?ホビット?…



さて、フィンチャー作品は毎回オープニングが

これでもかってぐらい視覚聴覚を引きつけるのだけど

今回は視覚がスクリーンの隅々まで追いつかないぐらい

美しくて何度でも観たい映像。(個人の感想です)



物語は主人公の妻が失踪してしまうところからのスタートで、

夫婦そろっての回想シーンがたまに出てきます。

回想シーンの妻が夫に対するNGワード連発で、

婚活的に勉強になる点が多々あり。

例えば、「最近お出かけが多いのね?」や

「私もついていこうかしら?」や

子どもが欲しいアピールなども。

夫が妻から言われて気持ちが萎えるセリフのオンパレード!


そういえば、「サレンダードワイフ」を読んでから

両親の会話や夫婦・カップルをテーマにしたトーク番組などで

噛み合わない男女の言葉と行動をこうして分析できるようになった。


女は直接的な言葉で気持ちを伝えるのが苦手で、

男は言葉の裏腹を読み取るのが苦手だから…


私のことをほっていかないで=「最近お出かけが多いのね?」
やましいことがないか心配=「私もついていこうかしら?」
今より仲良くしたい=子どもが欲しい

なーんて複雑な言語変換は関係をこんがらせるもと。

女は単純明解な言葉使いを心がけたい。

相手に高度な翻訳を強制しないですむように。


これは人ごとだから分析できるだけで、

私が今後自分のパートナーに対して

実践できるかは別問題という気がするけど…

早く実践したいわ!!



結婚生活だけじゃなく、

この映画は子育てのヒントも与えてくれる。


親の理想を子どもに押し付けることの罪深さ。

これは逆も言える。

親に理想を押し付けられたと言い訳する子どもの罪。

私もちょっと前までこの類だったので。


どんなやり方でも、

大人になるまで育ててくれたなら

親は親なりに常に最善を尽くしたに違いないし、

大人になったらもう自分の人生。


私はまだ子どもの立場でしか物事を語れないけど、

自分も親になることができたら

手探りながらも最善を尽くすに違いない。


大人になった子どもにもし責められることがあれば、

きっと言葉なんて出ない。

それほど辛い思いを私は母親にさせてきてしまった。


「あれは虐待だったよ」とか
「今のご時世なら逮捕されてるね」とか。

客観的にはそれが事実とはいえ、

当時の母親にとって精一杯の努力を責めることはもうない。

自分に子どもができたら

違う方法で最善を尽くすだけ。



映画の大筋からずれたけど、

そういうことを考えさせられる物語。

あ、でも端的に感想を言うと、

めっちゃ怖いです!!

怖すぎて、途中何度かギャーって叫びそうになった!

けどこらえました。

あと、内容はサスペンススリラーといいつつ、

爆笑シーンもちらほら。

レイトショーで人が少なかったせいか、

私以外誰も笑ってなかったので笑いこらえるのにひと苦労。

え、これ面白がってるの私だけ?

って不安になったから帰っていろんな人のレビューを見てみると、

ブラックユーモアで笑えるって書いてる人がいたのでちょっと安心。


夫婦関係の描写は究極の形でえがいてるけど、

どこも多かれ少なかれこんなもんでしょうか…

みんなここまで行っちゃわないように
(タイトルの通りゴーンしちゃわないように)

夫婦互いに努力しているのでしょう。